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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 973

そのモデルはこの家の料理長で、恋に落ちる相手の男は目の前の僕がモデルなんですけどね;…
それはおいおい分かっていくんだろうけど…

「縁といえば僕だってそうです…東京で香澄に出会っていなかったら、今こうして由乃さんとも話していなかった訳ですよね…」
「あらぁ匠さんって東京にいらしたの?…」

「大学からです。そのまま東京で就職したんですけど、思ったような仕事ができなくて辞めて、派遣で食いつないでいたけどそれもうまくいかなくて…結局戻ってきてこうですね」
「でも、素晴らしいじゃない…今じゃこんなに…」
「それも香澄含めて、みんなのおかげですね」

そう。そうじゃなきゃ僕だって路頭に迷っていた。
人生って何が起こるかわからないな。

あの頃の僕は自分一人の力で生きているように思っていたけど、そうじゃないんだって今は分かる…
本当に香澄を初め、出会った皆に感謝だよな…

「それじゃあそろそろ仕度しないといけないから…」
「あっそうですよね…啓くんに会ったらヨロシク伝えてください。」
「ええもちろんだはぁ、彼と親しくなるきっかけが出来て嬉しいはぁ…」

相手役との対面に心躍らせる由乃さん。
まあ、恋に落ちてしまう可能性はないだろうが、気を付けてくださいね…

準備に向かう由乃さんの後姿を見送る。
この姿だけで女優とわかるんだもんな、すごいよな。

さて、僕は自分の部屋でゆっくりくつろぐとするかな。

部屋に戻ると香澄は既にちゃんと服に着替えていた。

「ごめん夕べは…」
一緒に寝なかったことにやっぱり罪悪感を抱いてしまう;…

「そんなこと気にしないでいいですよぉ、それこそ私の方こそ先に寝ちゃってごめんなさいですぅ…」

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