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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 971

「あれっ由乃さん、化粧してないんですね…」
ノーメークの由乃さん…昨日よりもずっと若く見え、可愛いさすら感じてしまう…

「あっ、ごめんなさい…つい普段の癖で;…」
由乃さんは恥ずかしそうに顔を押さえた。

「そ、そんな謝ることじゃないですからぁぁ」
女性にとって素顔で皆の前に出るってことは、やってはいけないことなのかな?…

バッチリメイクで決めているよりもスッピンに近い自然な感じの方が好きだけど、男女で意識は違うのだろうか。
最近はテレビとか映像技術も進歩して毛穴ひとつひとつも見えてしまうとかって、女優さんには大変な時代になってきてますけど…

「朝食は済ませました?」
「はい、先ほど…」

近くで見てもやっぱり綺麗だ…
エステとか高級化粧品とか…いろいろ気を使っているのかな?…

「和彦さんは?…」
「まだお休みになっていますは…お疲れなんだと思うの…」

“お疲れ”なんて言われると.夕べはあの後由乃さんとヤッたんだろか?…なんて勘繰ってしまう;…

由乃さんのほうはほとんどスッピンではあるけれども至ってすっきりした表情をしてるし疲れなんて微塵も感じられない。
やっぱりこういうことって女の人のほうが強いんだな…

「どうかされました?」
「いや、別に…」

和彦さんと一緒になるとわかってはいるけど、ここまで憧れの人相手に普通に喋れる自分に驚くね。

なんだか今となっては花咲夢乃と由乃さんは違う人のようにも思えるから不思議だ。
もしかしたら花咲夢乃って存在は、周りの皆が作り上げた…虚像みたいなものなのかもしれないよな…

「由乃さん今日はお仕事は?…」
「ええ、例の映画の顔合わせ…共演者の方々とのご挨拶ってところかしら…」
ってことは、啓くん初めて会うってことなんだな…

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