ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 933
澪さんのところか…
それもいいかもしれないな。
それにせっかくの休憩時間の2人に、これ以上付き合って貰うのは申し訳ない気持ちもあるし…
「それじゃあそうさせて貰おうかな…ソフィアちゃんも舞ちゃんも、いろいろと悪かったね…」
「いえいえ、匠さんとお話しできてうれしかったですよ〜」
「夕食まではお時間ありますから、ごゆっくりお楽しみくださいね」
配慮を欠かさないところはさすが訓練されたメイドたちってところだな。
「いきなり行くのもなんだし、マッサージルームと電話をつなぐこともできるでしょ」
「ええ、でもきっと大丈夫だと思いますよぉ」
「でも先客がいる可能性もあるんだよね?…」
ここに勤める従業員の人たちも利用する訳だし…
「匠さんでしたら大丈夫ですよ…、どんなに混み合っていたからってら、匠さんをお待たせなんかいたしませんって…」
「あっ、そうなの…?」
ソフィアちゃんの言っていることは分かるけど、なんだかそういう偉そうなのって、自分の性には合わないんだよな;…
「まあ、とにかく行ってみてください。匠さんが来れば誰でも嫌な顔はしないはずです」
「う、うん…ありがとう」
舞ちゃん、ソフィアちゃんとはここで別れ部屋を出る。
リラクゼーションルームがあるほうに歩を進める…こっちでいいんだよな、何せここは広いもんな。
「ここだな」
意外と歩かずにその部屋を見つけられた。
何も言わずに来てしまったけど、大丈夫かな?
「まあぁ匠さん!早速来て下さったのぉぉ」
扉を開けると澪さんの笑顔…
なんかキャバクラみたいなんですけど,;…
「あっいえ;…なんか時間出来ちゃって…」
なんだか照れる。
条件反射のように頭を掻いてしまう…