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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 94

「あ…弥生さんは母の親友で、子供の時から何かとお世話になって…」
僕は確信を突かぬように言葉を濁らせる…
男の僕にとっては、年上の女性との経験は誇れることではあったが、それが女性の、しかも高校生との不倫関係にあった弥生さんにとっては、あれは秘めた事なのだろうと思えた…

「何かとお世話に…ね…」
それでも涼香さんは、総べてを察したかのような微笑みを浮かべた。

…大人の女性は全てお見通しなんだな
「…隠さないで結構ですわ…匠さんと弥生さんの間に、そういう関係があっても、驚きはしませんし、怒ることもないですから…」
涼香さんは優しく微笑んで言う。

「…それに、私だって、匠さんのことをとやかく言う資格なんてないのですから…」

啓くん親子との関係を言っているのだろうか?…
そりゃあ、父親と息子と一遍に関係しちゃっている涼香さんにとっては、僕たちがやっていたことなど、恥じることでは無いのかもしれないよな…
そういった意味でいえば、弥生さんはとても理解のある涼香さんの元で働けて、本当によかったんだな…
昔のこととはいえ、やっぱり素敵な経験をさせてくれた弥生さんには、幸せであって欲しいもんね…

「香澄や杏ちゃん、桜ちゃんたちがいる中で、こう言うのはどうかと思うけど、男女関係は少しくらい派手であったほうがいいと思う、それが私の持論なの」
…娘や従者がいる前で、なかなか大胆な話だな。
「主人には愛人の一人や二人いてもかまわないって言うんですけど、あの人は一途で堅物なので」
…涼香さんはその逆で自由奔放すぎる気がします。
「実は、主人の初めての女も、私でした」
…涼香さんは童貞キラーですか。

ああ、そういえば昔、『一度に十股かけてた有名モデルがいた』ってのを聞いたことあるけど、それってもしかして、涼香さんなのか?

まあ涼香さんの意見には、同感するよね。
いくら恋人がいるからって…いくら妻や夫がいたからって、その相手一筋の人が賛美される世の中って、どうも疑問を感じるからね…

「お母様ぁの言うことぉもぉ分かりまあすけぇどぉ〜私はぁ生涯、男の人はぁ、匠さぁんとだけしかHしませ
んよぉ〜」

…“男の人”とあえて言うってことは、女の子とはヤルってことなんじゃないでしょうか?

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