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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 922

梓は逆に、あの後も前向きで笑顔で頑張っている。
香澄に感化されたのが一番大きいようだが、まずは無事に事が終わればと思っている。


…なんだかんだで由乃さんを無事迎え入れ、一日が終わる。
しばらくこちらで泊まっていかれるようで、また顔を見る時があるかもしれない。

夕食を終え、ロビーでしばし一人くつろぐ。

「あっ、匠さん!」
僕の姿に気づきこちらにやってきたのはマッサージ師の澪さんだ。

「匠さぁ〜ん!お久しぶりぃですうぅぅ〜」
満面の笑みを浮かべる澪さん…
確か和彦さんと僕が初めて会った夜に、いろいろお世話になったんだったよね;…

「ほんと久しぶりだよね。元気だった?…」
一つ屋根の下とは言うけど、僕がここに住むようになっても、なかなか会わない人っているんだろうな…

ここでは何人のスタッフがいて、何をしているか、全員の顔も名前も知っているわけではない…

「ずっと会いたかったんですよ〜」
「そうか…ごめんね…」
とても魅力的な人だ。
あれからマッサージルームに足を運んでいなかったからなぁ…

「匠さんがこのお屋敷に住まわれる日を、指折り数えて待っていたんですうぅよ。」
「またまた上手いこと言って、お世辞が上手いんだからぁあ…」
お世辞であったとしても、そう言って貰えると嬉しいんだけどね…

「そんなことありませんって…だってここにいるのは旦那様以外は皆女…、楽しみにしない訳がありませんは…」

「そう思ってくれるのはありがたいな…でも僕はどこにでもいるような普通の男じゃないか?」
「そんなことはありませんよ」
澪さんは微笑んで言う。

「またリラクゼーションルームにいらしてください。お待ちしています」
「うん、ありがとう」

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