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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 917

「それで相手役の高校生男子は誰が演じるんですか?…」
あ、そうだった…
由乃さんは高校生男子とそういう関係になっちゃう際どい役所なんだったよな…

「それが素人の現役高校生みたいなのよ…なんでもさっきお聞きした原作者の先生がイチ押しなんだそうよ…」
へぇ?…原作者の先生って…純ちゃんが?…

まあ純ちゃんのお墨付きならいい男なんだろうけど、演技経験のない素人をいきなり主役級に起用するってのは勇気がいるよね。

「新人さんですか?」
「一応プロダクションには所属してるらしいの…モデルの経験はあるみたい」
「名前とかわかります?」

「確か…"伊藤くん"って言っていたかしら…」
ん?伊藤…まあ日本には吐いて捨てるほどいっぱいいる名字だよな…

「でも不思議よね…純ちゃんはこんな女所帯に長年暮らしていたのに、高校生の知り合いなんていたのかしら?…」
香澄は腕組みして首を傾げる…
確かにそうだ…ビアンの純ちゃんだから女の子ならいても可笑しくはないけど…男子高校生となると…

「ほう…」
後ろに座っていた恋ちゃんが唸る。
「どうしたの?」
「高校生で純さんの知り合いの伊藤…何か引っかかると思いましたが、話はまたあとで」
「ああ…」
僕と香澄は目を合わせ首を捻るだけ。

「…ところで、お父様と由乃さんの出会いのきっかけは」
香澄が話題を変えてくる。

「東京で開かれた春の園遊会…大河ドラマに出演していた私が初めてお招きに預かって…そこで…」
うぇ?!春の園遊会って言ったら、皇室の方々が主催するあの春の園遊会ですかぁ!?…

「まあぁ羨ましい…美味しいものとかいっぱい食べられそうですねぇ」
香澄;…そういうことでは無いでしょ;…

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