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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 907

「純ちゃんは仕事はいいのか?…」
漫画家さんに土曜も日曜も無いだろうからな…

「はい…丁度連載が終わったところで、今は暇人なんですよぉ…」
そうか連載なんて持っていたんだね…
僕も少女漫画とやらを読んでみなくちゃだよな…

「次回作は?」
「今シナリオを考えている最中ですね〜」
「期待してますから〜、早めにお願いします、桃原先生!」
「うん、茜ちゃん、過度な期待はしないでね」

純ちゃんは窓の外を眺める。
「それにしてもご主人様が再婚かぁ…しかもその相手が人気女優さんとはねぇ」

「そういえば今度実写化される作品…花咲夢乃さんが出演なさるんでしょ?…」
うぇ?!純ちゃんの作品に花咲夢乃が出るのかぁ?!…

「そう、高校生と恋に落ちる人妻役…なんだか彼女に演じて貰えるなんて感激しちゃうはぁ」
花咲夢乃もそんな役をやるようになったのか…
僕の中の花咲夢乃は、何時までもビキニ姿で微笑んでいる彼女だもんな…

そんな話をしながらみんなで朝食を食べて、後片付けも終えると僕は香澄と娘二人と一緒にお屋敷に戻る。

…花咲夢乃さん、彼女と会う機会があるのか?
もし和彦さんと結婚するならそれは毎日になるわけだ…

「緊張します?匠さん」
「そういうわけじゃないけどね…」

「私はちょっと緊張するなぁ…」
血は繋がってはいないとは言え、香澄にとっての父親は和彦さんだけなんだろう…

「新しい“お母さん”ってことになるんだもんな…」
弥生さんにも言われたけど、僕にとっても花咲夢乃が義理の母親ってことになるんだよな…

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