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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 901

相手を思いやる気持ちは痛い程分かる…
例えそれで自分が不幸になったとしても、相手には幸せになってもらいたい…

「なんだか寂しいですね…自分だったらそんな風に出来るかどうか…ちょっと考えちゃいます…」
香澄はあの時の僕よりも若いのだから、考えちゃうのも当然だと思うよ…

「私は、匠さんに一生ついて行きます。たとえ匠さんが先に…なったとしても、他の人が、なんて考えません」
「香澄…」
「私の愛する人は匠さんだけですから」
…感激しすぎてどうにかなりそうだ。

「香澄ちゃんは覚悟があるのね…私なんかよりずっと立派だね」

この香澄の気持ちに僕もちゃんと答えなくちゃいけないよな…

「立派なんてことはちっともありませんって…ただ匠さんのいない人生なんて考えられないだけですよ〜」
香澄…こんな僕の為にそこまで言ってくれて…

「羨ましいは…あの時私ももっと若かったら…その後の人生も、多分違うものになっていたでしょうね…」

…もし弥生さんが高校生だったら、そうじゃないにしても、僕ともっと歳が近かったら。
たらればの話だけど、そのまま付き合うことができたかもしれない。
運命とは残酷だけど、そのおかげで香澄と出会い、弥生さんとは再会できた。
人生どこで動くかわからない。

「…感動しました」
「素晴らしい話ですね」
杏さんと雪ちゃんが感極まって泣いているではないか。

「やだぁ二人とも泣かないでよぉ〜、それとも泣き上戸だったかしらぁ?…」
弥生さんは技とおどけて見せる…

「もぉおそんなこと無いですってぇ…、ずっと前からお二人が以前お付き合いなさっていたことは知ってはいたんですけど、こんなに悲しい過去があったなんてちっとも知らなくてぇ…」

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