PiPi's World 投稿小説

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

の最初へ
 8
 10
の最後へ

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 10

「あぁん、やぁああ」
香澄ちゃんはいやいやと身を捩じらせる。
「どうしたの?」
「ソコ…汚いから…あんまり…」
「香澄ちゃんのすべてを見せてよ。僕も全部見せたんだから」
「う…でも、この先は、初めてだし、思い出にしたいから…お風呂出てからにして?」

…女の子って、初めては大事にしたいのかな?
そう言われると、僕もさすがに手を止めてしまう。
身体をお湯で流した後、二人で入っても余るほどの浴槽に身体を沈める。

「ふぅ」
さっきまでの恥ずかしそうな顔はどこへやら、香澄ちゃんは笑顔だ。
「なーんか、新鮮です」
「なにが?」
「男の人と、こうして一緒にいるってのが」

「香澄ちゃんって、女子校?」
「はい。小学生のときから、ずーっとですね」
…お嬢様たちが通う女子校…か。
僕の中には、名古屋にあるいくつかの有名校の名前が浮かぶ。
…どれも、縁遠い存在だったな。

制服のスカートの裾をはためかす女子校時代の香澄ちゃんが思い浮かんだ…
滅茶苦茶可愛かったんだろうな…
男子高出身の僕の中では、女子校という言葉の響きは、今でも眩しい存在だった。

高校時代の僕は、女子校の生徒は決して汚してはいけない、性的妄想を抱くことすら憚れるような…
そんな、聖域の中の存在ではあった。
とはいえ、男として最も精力を持て余すteenagerがゆえに、通学時に一緒になる女子校生徒の甘い香りを嗅ぐだけで、公衆便所の個室に駆け込むことも1度や2度ではなかった…


「何か考えてました?」
「…いや、ちょっと昔をね」
「匠さんは共学でした?」
「いや、男子校だね。そのぶん、大学で思いっきり女遊びしたことはあるけどね」

思えばあの頃はよく遊んだものだ。
ナンパに合コンに、可愛い女の子を求めていろいろなところに悪友たちと繰り出した。
今思うと、一番女性経験が盛んな時期だったかもしれない。
就職してからは、これといった出会いがなかったな。

「なんだ〜匠さんってやっぱりプレイボーイなんじゃないですか〜」
「昔の話だよ」
それにあの頃は下心丸出しだったし。
プレイボーイと言うほどカッコいいわけじゃなかったんだよ。

「…まあ、この先そんな女遊びなんて出来ないだろうね」
「しちゃダメですよ?」
「君がいればする気なんて起きないってば」
「もう…匠さんったら〜」

SNSでこの小説を紹介

年下の他のリレー小説

こちらから小説を探す