ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 11
ピシャンと湯面を叩く飛沫が、僕の顔に掛かった。
僕も負けじと、手の平を合わせ水鉄砲をつくると、香澄ちゃんの顔を目掛け、それを飛ばした。
「いやぁ〜ん。匠さんったら〜」
身を翻し、逃げようとする香澄ちゃん…
ツルッ!……
……うおお!@@
足を滑らせた香澄ちゃんのお尻が、湯の中で膝を広げる僕の中に、すっぽりと嵌まった。
「ひゃあっ!」
驚いたのか、甲高い声を上げた香澄ちゃん。
咄嗟に、僕は背中越しに両腕で香澄ちゃんを抱きしめた。
「あ、あっ…」
「大丈夫?」
「匠さんの身体、あったかい…」
少し恥ずかしそうにしながらも、身体を僕に預けてくる。
香澄ちゃんの肌の温もりを感じる…
むにむに
背後にいるのをイイことに、香澄ちゃんのおっぱいを揉んでみる。
「やぁああん、匠さんのエッチ〜」
少し身を捩じらせるけど、香澄ちゃんは嫌な顔はしない。
むしろ誘ってる感すらある。
まるで一人掛けの椅子に座っているかのように僕の両膝に肘を置くと、腰を奥へと移動してくるのだ。
…ちょ、ちょっと;…
腰を引いたのは寧ろ僕の方だった。
それでも香澄ちゃんは、逃がさんとばかりにお尻をクネクネと動かし、僕の股間を刺激してくる。
「やぁああん〜、お尻に柔らかいのが当るぅよぉ〜♪」
…おい、おい、擦り着けてくるのは、香澄ちゃんの方だろ?;
「お、おい、ちょっと…」
これ以上は不味くない?と思い香澄ちゃんの背中を押す。
しかしそんなことをしても遅い。
僕の愚息は香澄ちゃんの形のいいお尻の刺激を受けて、どんどん硬くなってしまう。
「あ…すご〜い、なんか大きくなってません?」
瞳をキラキラされる香澄ちゃん。
待って、これ以上は…
「よいしょ」
すると、香澄ちゃんは立ち上がり、浴槽から出てしまう。
「あれ?」
「…ふふふ〜、匠さん、期待してますよ♪」
そう言うと、なんだか機嫌よさそうに浴室を小走りで出て行く。
「…まったく、読めない子だな」
僕もやれやれと浴槽から出ると、香澄ちゃんに続き浴室を後にした。
洗面室に香澄ちゃんの姿は無かった。
…アイツ、裸のまま出て行きやがったな…
呆れる僕の姿が、正面の大鏡に写り込んていた。
弛んだ筋肉…
これでも、細マチョの時代もあったんだぜ…
僕は鏡に向かいボディービィルダーのようなポーズで身体を締めてみる。
半分だけ勃ったモノが妙に間抜けに写っていた…
その先端から半分だけ顔を見せる亀頭が、えらく情けなかった…
僕は1人苦笑いしながら、香澄ちゃんが脱ぎ散らかしたままの服や小さなパンティーを拾い集めた。