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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 890

なんかクスクス笑ってる…っておい!

「さりげなく混じってんじゃないか、元メイド」
「ふふふ、私だって関係者ですから」
「暇なのか、またアイデアに行き詰ったのか」
「秘密です」

『元メイド』こと純ちゃん。
このタイミングを見計らったかの様なご登場である。

「匠さんって見た目が若いから、親戚のお兄ちゃんが姪っ子を抱いてみたいにしか見えないよぉ…」
純ちゃん人が気にしていることを;…君って案外毒舌だったんですね;…

「それは仕方ないんじゃない?…男の人っていきなりは父親にはなれないって言うじゃない…」
はい、桜ちゃんの言う通りです;…
僕にその実感は余りありませんから;…

「匠さんはまだまだこれからですよ」
香澄が香にご飯を食べさせながら言う。
こちらは早くも母親してるもんなぁ。

椿ちゃんが樹をナデナデしている。
今までは末っ子みたいな存在だったから、お姉さんになった気分なのだろう。

椿ちゃんの為には、僕らが一緒に住むってことは断然いいことかもしれないな…

弥生さんと椿ちゃんはちょっと離れた別宅に住んでいるとはいえ、まあ日中のほとんどをこの屋敷内で過ごしているんだから、ひとつ屋根の下って感じではあるもんね…

「椿ちゃんも抱っこしてみるかい?…」

「いいんですかぁ!?」
そう言う割に目がキラキラしている。もう抱きたい、やりたい、と言ってるようなもの。

僕はそれを見て樹を椿ちゃんに任せる。
おとなしいほうの子だから大丈夫だろう。

「可愛いです〜」
「椿ちゃんも立派なお姉ちゃんですねぇ」
香澄が香を抱きながら目を細める。

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