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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 848

沙織ちゃんは常日頃からうちの商品のことを考えているのだな、と思わされる。
散らかった部屋には試作品と思われる男性用下着が散乱してたり、パソコンのデスクトップにあるフォルダにはデータが保存されているのかな…熱心な子だ。
徹夜で持ち帰りの作業とか、しょっちゅうしてるのかな。
見た目に似合わず頑張り屋だな。

「今日も頑張りましょうね、匠さん」
「ああ」

その意味あり気な笑顔;…
言われるがままに軽く返事はしたものの、ちょっと不安になるじゃないですか;…
頑張るって…何か特別な意味でも含んでいるのかぁ?

朝食を終え、慌ただしく服を着る…
あそこまで言われちゃあのパンツは吐き替える訳にもいかず、結局そのままズボンを上げるしかなかった;…
まあ会社に行けば替えのパンツなんていくらでもあるから、それまでの我慢だからね;…

沙織ちゃんと一緒に出社。
昨日のような喧騒はなく、正門はうちの社員だけ。

「さすがに今日はいませんね」
「いつも張り込んでるわけには行かないんでしょ。新しい情報が入らない限りさ」
それでも和彦さんには気の毒だから、早く過ぎ去って欲しいんだけど。

まあどういう形であれ、涼香さんとは離婚していないんだから、花咲夢乃とのことは不倫ってことになるんだもんな…
そういうことに関して世間って奴は、鬼の首を取ったように大騒ぎするからな…

「あらぁ2人一緒だったの?」
ビルのエントランスに入った所で夏子さんに声を掛けられた。

「あれぇ…夏子さん早いですねぇえ…;」
僕は話しを誤魔化す…

「違うのよ匠さん、夏子さんには商品を出して貰う為に、早く出て来てもらったのぉ。」

「ああ、そうなの…」
「モデルにも早く来てもらったほうが助かるね」
ああ、やっぱり僕が穿くんですね。

すぐにうちの部署の部屋に移り、段ボール箱に入れられた商品の数々から沙織ちゃんが選び抜く。
…結構な数開発してたんだね。僕でもよく知らなかった。

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