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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 85

…でも、それじゃいけないんだ。それじゃ…
今は、僕には香澄ちゃんがいて、それでだな…などと、自分に言い聞かせる。
隣の啓くんも、まさにそんな感じだ。

「たぁくみさぁ〜ん」
…そんなどんよりした状況を打ち消すようなのんきな声が響いてきた。
満面の笑顔で香澄ちゃんご帰還。
「あらー、啓さんも起きてたのですね〜」
「あ、ええ…」

クンクン、クン…
啓くんのそばにいき、小鼻をヒクヒクと動かす香澄ちゃん…
「なんだぁ〜残念、啓さんは出さなかったんですねぇ〜」
おいおい…それって精液のこと言ってるんですよね?

「僕はもう大人だから、そんなガキんちょみたいなことにはなりませんよぉ」

…啓くん…;…それって明らかに裏切りですよ…

「で、香澄ちゃん、例のブツはどうしましたのですよ」
「うふふふ、大成功です!臭いを消して洗濯機に入れておきました!」
「…ホントに?」
「ホントです!」
…なんか怪しいが、香澄ちゃんを疑るのはあれだし、まあいいか…

「…にしても、皆さん起きてきませんね」
「休みの日はいつもこんなもんさ」
「私たちは用事がありますし…朝ごはん作りましょうか!」
「あ、僕も手伝いますよ」
お、啓くんも料理できるのかな?

「香澄ちゃんのお家にお世話になる前は、毎食僕が作っていたんですよ。」
…そうか、啓くんは父子家庭なんだもんな。

「殿方でありながらぁ、御労しいぃぃぃぃ…」
…香澄ちゃん、なに時代劇やってんの?
「何をおっしゃる、拙者とて平成の生まれ、漢であろうともその労は惜しみません…」
…君たちって、やっぱ気が合うのね;…

「お父さんはあまり家から出ることはないよね?」
「まあ、親父の場合はこの辺に知ってる人がいないですからね」
そうすると、夜が…
「仕事の時間とかはどうなってるんだろう」
「ある程度決まってますね。本職は植木屋ですけど、他の作業なんかもしてますし」
「お父さんは休みの日は?」
「大半はパチンコかスロットじゃないですかね?好きなんで」

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