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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 84

「僕が調度啓くん位の時だから、随分と昔の話しだけどな…」
「もしかして、お兄さんの初体験の相手ですか?」 
「うん、訳も分からずヤラレたって感じだったよ…」
「うわぁーそれって僕も一緒すっよ…!いきなり縛られて、パンツ脱がされちゃったんですから!」
…縛られたって、啓くんは始めからかなりハードなことされちゃったんだな…

「で、そのお相手が、あの香澄ちゃんのお母さんなんだろ?」
「え、それもご存知で…」
「ある関係者が教えてくれたんだ。まあ、そこまでハードとは思わなかったが」
「あの人の旦那さん、かなり忙しくて、なかなか家にいないんですよ…だから、奥さんは…ひょっとしたら、親父も僕と同じ目にあってるかもしれないです」

ふと香澄ちゃんのことを思う。
…母親あっての、あの娘ってわけですな…

…まあ、親子揃ってヤラれちゃってるんだったら、啓くんもその父親あってのこの息子とも言えるわけですけどね;…

「それで啓くんは今でも香澄ちゃんのお母さんとシテるのか?…」
「は、はい…いけないとは思いつつも、夜になると身体が疼いちゃって…だからここに泊めてもらうと助かるんです。」

…男の君が"身体が疼く"って、啓くんとお母さんはどんなセックスをしているんですかね?…

「僕もたまにあるんです…あの人としてる夢を見て、起きるとパンツがすごいことになってて」
「そうか…今朝の僕みたいな」
「お兄さんは…」
「夢に、その初体験のお相手が出てきて…」
男としての、哀しい性を嫌というほど分かり合ってしまった。
大の男が二人、朝っぱらからリビングでガックリしてる…なんとも滑稽かもしれないが、僕と啓くんにとっては、すごく深刻なことなんですよ…

「夢のお相手とは、今でも関係してるんですか?」
「いや、もう随分と会ってはないさ…」
「会っては無くても…身体はその人のことを忘れてはいなかった…そんなとこですか?」
「あ、ああ………」
啓くんの言うことは最もだった。
昨日は香澄ちゃんと桜ちゃんで、充分過ぎる程に満足していた筈なのに、あんな夢を見て、しかも夢精だ…
僕の心のどこかで、今も彼女を求めているのかもしれない…

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