PiPi's World 投稿小説

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

の最初へ
 830
 832
の最後へ

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 832

「ごめん、お邪魔するね」
「どうぞっ」
家に持ち帰ってまで仕事に一生懸命な沙織ちゃん。
その姿を想像すると微笑ましいというか。
自分も営業頑張らなくちゃなという思いも強まる。

「沙織ちゃんって、彼氏いるんだよね」
「はい、でも美玲さんみたいに同棲してないですし、同じ会社でもないので」

まあお互い、ちょうどいい距離を保っているってことだよな…
「でも僕なんかがお邪魔しちゃって、彼氏焼きもちやいたりしないかな?‥」

「そんなこと大丈夫ですよぉ、これは仕事ですから…」
沙織ちゃんは僕の後ろに周り、スーツの上着を脱がしてくれる…

こんなところまで気を使ってくれる…まるで夫婦のような感覚だ。
沙織ちゃんは将来絶対いい奥さんになるだろう。

「仕事もやらないといけないけど、まずは晩御飯からですね!」
「沙織ちゃん、自分で作るの?」
「もちろんです!匠さんはゆっくりお待ちくださいね〜」

男にとっては理想的な女の子だ。
なんだか彼氏のことが羨ましくもなってしまう…

「彼氏にも手料理を振る舞ったりしてんの?…」
「やだぁ“振る舞う”なんて大袈裟なものは出来ないんですよぉ〜」
謙遜するところがまた奥ゆかしいよな…

それでも少しするとキッチンからはいい匂いがしてきた。
これ、大したものじゃないわけがないような気がするよ。

「有り合わせの上に簡単なものですけど、匠さんのお口にあえば何よりです」
「いやいや、十分じゃないか」
見た目にも彩り良いし、美味しそうだ。

「野菜が多めだね」
「実家から送ってくるんです。農家やってるんで」

SNSでこの小説を紹介

年下の他のリレー小説

こちらから小説を探す