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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 83

…仕方あるまい。
僕は隠していたパンツを香澄ちゃんに手渡した。

「うふふふふ〜♪匠さんたらぁ、可愛いですねぇ〜」
…何が可愛いんですか、何が。
「私にお任せください、一瞬で無にして見せます」
…いったい何をするというのだろうか?

香澄ちゃんは僕のパンツを持って、どこかに行ってしまった。

「お、おい!!」
…相変わらず訳が分からない子だ…

「どうしたんです?…デカイ声出しちゃって…」
啓くん…君っていつも絶妙なタイミングで現れるのね…

「いや…君には関係ねーよ…」
「もしかして、香澄ちゃんにバレちゃったんですか?今朝の夢精…」
お前…知っていたのかよ;…

がっくり項垂れる僕に、啓くんは
「そんな顔しないでくださいよ…僕だってあるんです…」
そういうフォローは要らないんだけどな…

「お兄さんに、以前から相談したかったことがあるんです…」
啓くんは深刻な顔をして、リビングのソファーに座る。
「どうかしたのか?」
「僕、梓とうまくやっていけるでしょうか…」

「ん?…梓と上手くいってなのか?…」
「いえ、梓ちゃんとの間に、特別に何かがあった訳じゃ無いんです…」
「それなら問題は別にあるってことか?」
「はい…僕自身の問題で…」
「同年代の梓とじゃ物足りない…そんなとこか?」
「…ぅえ?」
僕の言葉に啓くんは驚いたように眼を見開く。

「啓くんは、年上の女の人が好みなんだろ?」
「そ、それは…」
まさか僕に急所を突かれるとは思ってなかったのか、啓くんはオロオロしだす。
「隠すことないさ。別に誰にも言うつもりなんてないしね。僕だって以前はそうだった」
「お、お兄さんも…?」

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