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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 830

ぱあっと笑顔になりながらもこちらにはきつい一言。
いったい何を聞かれてしまうのか気になりながら昼までの仕事をこなす僕であった。

…そんなわけでお昼。
2人きりで食事、なので社員食堂は使わずオフィス近くの定食屋に入る。
「いやあ新鮮ですなぁ」
「沙織ちゃん、今日一番の笑顔だね」
「ふふ、このために仕事してるといっても」

そういえば、沙織ちゃんはモデルみたいに細身の癖によく食べるんだったよね…
「いつも凄い旨そうに昼飯食ってるもんなぁ−」

「やだぁ見てたんですかぁ?…」
それゃあ社食でも大盛り食ってる女の子ってなかなか見ないから…気にはなるさ。

「でも僕は、美味しそうにいっぱい食べる女の子って、好きだよ…」

「ふふっ、本当ですかぁ?はしたないところ見せて、幻滅したりしないですかねぇ」
「それはないさ、本当だよ」

可愛くて細身なのによく食べる、香澄とも通じる面があると思うな。

「食べて飲んで寝ないと人間やってられませんからぁ」
「昨日は寝なくて大丈夫だったの?」
「葉月からの頼みでしたからね。やるときは私だってやりますよ」

「うん沙織ちゃんが選んだアレ、穿き心地はよかったと思うよ…」
デザインよりも実用性にとんだパンツだったからね。

「よかったぁ。やっぱり男の人の意見も聞かないと、女の私じゃ分からないですねぇ…」
まあそうだろうな…なんせアルとナイとでは大違いだからなぁ;

「僕でよかったらまた言ってくれよ…沙織ちゃんの頼みなら何でもするぜ…」
まあこれも、この部署に入ったからには仕方の無いことだからな;…

「本当ですかぁ?」
まあ…僕にとっては少しばかり勇気のいることだけどね。
「じゃあ匠さん…お話は定時後で…仕事終わったらご一緒してくれます?」
「え?あ、ああ…」

沙織ちゃんは何か意味深な表情で、最後に
「匠さんのこと、もっと知りたいです」
と言って午後の仕事に戻っていくのだった。

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