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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 806

「お願いしますね…」
葉月ちゃんはすでに帰り支度を済ませ、カバンを持って待っていた。

可愛い。同じ課の女の子の中では一番好みのタイプかもしれない。
だけど、どこか陰のある部分が見え隠れしている。
不思議な子…葉月ちゃんはそんな感じがする。

「ディナーはどこが…」
「そんなオシャレな風じゃなくても、匠さんがお好きなもので」

「そんなこと言ったら、安い赤ちょうちんみたいな所になっちゃうぜ…」
オシャレな店なんて、検索しないと知らないからね;…

「うわぁ〜!そういう所がいいですぅ〜縄のれんくぐるみたいなぁあ…」
葉月ちゃんは少女のように瞳を輝かせた。

「そんなとこで本当にいいの?…くたびれたオヤジしかいないよ…」
「全然問題無いですよぉ、返ってそういう所の方が、リラックスして呑めますもん。」
もしかして葉月ちゃん…結構イケる口だったりするのかな?…

まあ、ムードを気にすることなく出来ると言うところは、こちらとしてもありがたいところ。
誘えるお店の幅も広がった。

…そんなわけで、葉月ちゃんと一緒に向かったのはムードもへったくれもない普通の居酒屋。
親父たちが大勢で2人では飲みづらい、と考えていたが禁煙席のほうはそうでもなくて一安心。

「葉月ちゃん、お酒は…」
「大好きですよ〜♪」

やっぱり;…
まあ弱い子と飲むよりかは、気を使わないで済むけどね…

「それじゃあ、始めは生でいいかな…?」
「はいもちろんです!、すぅいませ〜ん!!生大ジョッキで二つお願いぃ〜します!」
大ですかぁ…

…この調子だと、葉月ちゃん結構飲むな。
彼女のペースに合わせたら絶対僕のほうが先にダウンするのは目に見えている。
ダウンするだけならいいが、店の中での醜態だけは避けたい…

「ん〜、美味しいぃ〜!!」
運ばれてきた大ジョッキ片手に一気に飲み干す葉月ちゃん。
…なんだか親父臭いです。

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