PiPi's World 投稿小説

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

の最初へ
 794
 796
の最後へ

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 796

相当飲んだのかな、まだダルそうな感じだ。
「おはようございます、朝ごはんできてますよ」
「ああ…」

これがいつもの光景だ。
あの時のことを思い出すと、新庄を招いてしまったのは間違いだったと考えてしまう。

いくらお袋が満たされ顔をしているからといって、この家に波風は立てたくは無いもんな…

まあお袋には優しい親父が…新庄にはあんなに可愛い美玲ちゃんがいることだし、夕べのことは一夜の戯れには過ぎないんだろう…
このことは僕だけの胸の中に閉まっておくしか無いよな…

「ああお父さん、おはようございます…」
Tシャツをちゃんと着た新庄が脱衣所から出て来る。
おいそのTシャツ、僕のじゃないかよ;…

「おう、おはよう…」
父さんは目を擦りながら新庄に声をかけた。
「…なんか匠が2人いるみたいに見えたぞ」
まあ着てるのは僕のシャツだからな。

「新庄くん、リビングで裸で寝てたんだもの、ビックリしちゃって」
ああ、飲んで、呑みすぎて、記憶がなかったけど、やっぱりそうなのか。
そこにお袋が帰ってきた、と。

“あんな大きいの”…ってお袋が言っていたのは、要するにそれで見た訳だな;…
それにしても“裸”って“全裸”だったってことかよ;…

「だってそれは仕方なかったんですよ;…先輩が僕も脱ぐからお前も脱げって言うもんで…」

へぇ?…僕がそんなこと言ったんですかぁ?…

…でも目覚めたとき、僕は服着ていたんですが。
酒に飲まれると何も覚えていやしない、僕の悪い癖だが。

「俺もよく覚えてないな」
親父までそう言い出す。
「もう、お酒の弱いもので集まって呑んでたのね」
あきれ返るお袋。返す言葉がない。

「夜中なのに…みんなの面倒見るの大変だったんだからねぇ…」

SNSでこの小説を紹介

年下の他のリレー小説

こちらから小説を探す