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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 80

そして、そのすぐ後だった。
「あの人とは無理だとしても、匠くんとだったら…」
彼女に押し倒され、そのまま身を任せる形でセックスしてしまった…
言葉にするのは難しいが、ただただ気持ちよかったことは覚えている。

…その後も、彼女とは何度か肌を重ねていた。
その度、彼女は僕に膣内射精をせがんできた。
子供が出来ない身体は、旦那さんの方なのか…今になってそう思えた。

現代において、不妊の大半が精子の数が少なくなってきている男側に問題があることを、何かの記事で読んだことがある。
草食系などと呼ばれ、自慰さえも月に何回かしか行なわない青年が増えているようだが、それも精子の減少に関係しているらしい…
彼女の旦那さんも、そんなもんだったのかもしれないよな…
…まあ、そのお陰と言っては何だけど、僕は会う度に毎回、大量の精子を彼女のナマの膣内にぶちまけていた訳ですけどね…

身体の関係を持って数ヶ月で、彼女との別れがきた。
「ありがと、匠くん…」
「いえ…僕のほうこそ…いい経験にも、思い出にもなりました」
本当は悲しかったし、彼女とも別れたくなかった…
でもそれではまだ子供だと言い聞かせて、彼女の前で決して涙は見せなかった。

それ以来、彼女とは会っていない。
彼女に、子供ができたかどうかも、僕は知らない…

僕との関係を知ってしまったお袋とも彼女は絶縁状態になってしまい、旦那さんの転勤でこの地を去ったことを僕が知ったのも随分と後のことだった。
それから暫くして僕は東京の大学へと進んだ為にこの家を出ることになった訳で、その後お袋と彼女が仲直りしたのかどうかさえも、今だに何も知らなかった。

…まあ、僕の場合は相手が遠くへ行ってしまったからアレだが、啓くんの場合はそうもいかないだろう。
同じ敷地で生活し、否が応でも顔を合わす存在だからなぁ。

もし、今でも啓くんと香澄ちゃんのお母様との関係が続いていたら…なんて怖くて考えられない。
…ってか、啓くん、お袋を見てる目がちょっと…

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