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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 81

…いやいやそれは考え過ぎだろう…
いくら啓くんが年上の女性の手管に陥っていようとも、自分が付合っているカノジョの母親に欲情するほど、啓くんが節操無しとは考えたくはなかった。

それにあのデカイ敷地内だから、啓くんと香澄ちゃんが面識が無かったように、案外顔を会わせる機会もそうは無いのかもしれない…
そう信じたかった。

夕食のあと、風呂も済ませた。
もう遅い時間なので、そろそろ寝ようかと考える。

今日もまた啓くんを僕の部屋で寝せているわけだが、彼はあっさり眠りについてしまった。
余程今日のデートで梓に振り回されたのだろうか。

…僕も疲れたな。
そういえば今日はいっぺんに二人の女の子を相手にしたもんな…
一日の疲れを取るために、僕も横になって眠りにつく。
明日はまた、大事な一日になるからね…

…匠くん…逢いたかった…ずっと逢いたかったの…
彼女は潤んだ瞳で僕の腕の中にいた…
…僕もです…僕もずっとこうしたかったです…
背に回された手に力を感じた…
自然と唇が重なり、それは深いキスへと変り、まさぐる手で股間を揉まれ…扱かれる…
あ!!…ダ、ダメです!!
僕には香澄ちゃんという婚約者がぁァいるんですうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
あぁ!!…イっちゃいます!!!!!イ…ぃ…イクぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

うぁッ!?

…と目を開いた先に飛び込んできたのは、啓くんの顔だった…
えっ?…

「大丈夫ですか?…お兄さん随分とうなされていましたよ…」 

「そ、そっか…ごめんよ」
…なんと寝覚めの悪いことか…
このタイミングでこんな夢を見るなんて…

「…今、何時?」
「6時半になるところですが」
「そうか…」
ゆっくりと身体を起こし、背伸びする。
その後、タンスから服を出して着替え、一階に降りた。

リビングには香澄ちゃんが一人、ソファーに座っていた。
「おはよう」
「おはようございます!」
「朝早いんだね」
「えへへへ…」
照れ笑いするその姿も可愛い。

「今日は何時に?」
「10時に、桜ちゃんがこの近くで待ってると」

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