ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 783
「あっ…二人か;…」
思っていたよりも少ない数でちょっと安心する…
梓と栞を含めても四人…
でも21、2の真面目な男だったらそんなもんかもしれないけど…
「それって風俗とかは入っていないんだよな?…」
風俗での関係を、こういう数に含める奴って案外いるからな…
「そういうところには行ったことないですよ…あまり行く気にもならないですし」
恭介は苦笑いして言う。
最近の子は興味ないかな…僕は東京にいたからかなり遊んだけどなぁ…
「少ないですかね」
「そういうのは人それぞれだよ」
まあ自分だって若い時は弥生さん一筋だったから、恭介ぐらいの歳の時はそんな人数は積んではいなかったよな…
それを考えるとここ一年ぐらいの間に、僕は随分といろんな女性と寝てきたよな…
もしかして僕って…“遅咲きの男”ってことなんですかね;?…
「お兄さんはカッコイイから、いろんな女性と関係してきたんでしょうね…」
「それは確かにそうだけど、ここ最近のことだよ」
恭介のほうが見た目かっこよく見えるのに、自分を立ててくれるのがなんだか恥ずかしいというかなんと言うか。
それにしても香澄を筆頭に、僕が関係した女性はほとんどが年下。
初めての弥生さんと、遥さんを除けばおそらく年下のはず…
梓を射止めた恭介も、もしかしたら似たようなところがあるかも…
「お前…もしかして初体験は、年上の女性だったりするのか?…」
僕の初めては弥生さんだったからな…
まさかコイツの初体験も、僕と同じ人妻ってことは無いと思うけど…
「あれぇ?…聞いてません?…、僕の初体験の相手は…葵なんですけど…」
…うぇ?
そ、そうだったのかよ;…