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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 754

「そうなの?」
「はい、今までは誰が行っても門前払いでしたから」
…それは初めて知った。
そんな状況で今回プレゼンを受け入れたのはどういう心変わりなのか美咲さんに尋ねても良かっただろうか。

「今の匠さん、すごくかっこいいですよ」
「そう…?」
「はい、一仕事やり遂げた男の顔です…」

そう言われて悪い気なんてする訳が無い…
結構これって、リーマンへの殺し文句じゃないかな?…

「えへっ…そ、そうかぁ?…何でも好きなもん食ってれよ…」
僕って結構単純なんだよね;

「くすっ…それじゃあぁ匠さん…食べちゃおうかなぁ…」

「はいっ!?」
急にそんなことを言い出す美玲ちゃん、思わず変な声で反応してしまう。
「ふふ、何驚いてるんですかぁ?」
「いや…」
「たまにそういう顔見せる匠さん、年上ですけど可愛いなって思っちゃいます」

美玲ちゃんはいつもの美玲ちゃんだった。

「本気で言ってるの?」
「私はいつでも本気ですよ…匠さんだったら…」

そういうこと?…
この服装といい、それが目的で僕を呼び出したんだろうか?…

「それは嬉しいけど、何か相談があったんじゃないの?…」
美玲ちゃんとデキるならそれはそれで嬉しいけど、やっぱりそうもいかないだろう;…

「ぁはい…聞いてくれます?…」

美玲ちゃんはいつもの笑顔…よりもどこか寂しそうな様子を見せた。
あまり良いことではなさそうだなと思った。

「…実は、もう終わりそうです」
「何が?」
「今付き合ってる彼とです…私がダメなのはわかってるんですけど」
…やっぱりか。

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