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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 751

「先代にしてみたら、そのこともおもしろくは無いと思いますよ…」
「まさか、もう知られているんですか?…」
昨日の今日の話しじゃないか…

「ええ…彼のネットワークの広さは相当なものですもの…」
何でもお見通しってことかよ;…なんだか怖いな。

「先代は体調が思わしくないと聞きましたが」
「本人は強がっているようですが、周囲の話では長くはないということです」

美咲さんは話を続ける。
「もっとも、先代の側近がたくさんいるので、安泰とはいかないでしょう」
「今のプレゼンにはそんな人も何人かいたんだよね」

「ええ…美恵子さんが社長になったとはいえ、先代を崇拝している社員はまだまだいるの…、勿論それだけ先代に魅力があるってことなんですけど…」

マスコミでは独裁者みたいに言われているけど、きっとそれだけでは無いんだろうな…

「でも絶対スズタコーポレーションだって、うちの会社と手を結んだ方がいいに決まっているのに、なんでそこまで毛嫌いするんですか?…」

「仕事の上では手を組んだほうがいいのは、誰だってわかってるんです。柏原さんの言うことは正しいんです」
「だったらなぜ」
「…おそらく、個人的な感情が先行しているんでしょう」
「個人的な感情?」

「青山和彦さん…そちらの社長に対するものかと…」

やっぱりそういうことかよ… 
でも、ここまでスズタを大きくした宗次郎が、私情にこだわって利益を度外視してまで目の敵にするなんて、よっぽどのことなんだろう…

「うちの社長は、鈴田宗次郎さんにそこまで嫌われる何か…したんですかね?…」

何かがあったからこういうことになったんだろうけど、和彦さんはそこまで宗次郎のことを意識はしていなかったように見えたけどな…

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