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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 744

それ以上言うと梓まで傷つけてしまうのかもしれないと思い、これ以上は何も言わないことにした。

やがてお袋がやってきて、夕食があっという間に用意される。
もちろん恭介も一緒…啓くんのときから見慣れた光景ではあるが、やっぱり今は違和感があった。

親父もお袋も嬉しそうだ。
恭介はそれだけ好青年だということだろう。もちろん悪い奴だとは思わない。

夕食も風呂も終えた。
明日からは仕事だから、早めに寝ようと自分の部屋に戻る。

暫くすると、約束通り親父と風呂に入っていた恭介が部屋にやってる。

「まあ遠慮はいらないさ…狭い部屋だけどゆっくりしてくれよ…」
一応優しい言葉も掛けてやる…
これから長い付き合いになると思うと、あんまり虐め過ぎる訳にもいかないもんな…

「すいません“…お兄さんには朝から迷惑ばっかり掛けちゃって;…」
半乾きの前髪を垂らす恭介は、なんだか高校生にも見える。

なんだかそういうところまでもが啓くんみたいに見えてくる。
つまり、恭介も弟のようで、何かと手のかかるタイプってことなのかな…
梓も似たような男を好きになるもんだね…

「ベッドは君が使いな、僕は下に布団敷くから」
「ホントすいませんね…」
唯一違うといえば、この遠慮するところだろうな。

まあ今となっては、あの啓くんの図々しいところも懐かしくも感じてしまうんだけど… 

「うわぁ!花咲夢乃じゃないですかぁ!」
ベッドに寝そべった恭介が、天井を見上げ声を上げた。

「なんだお前、花咲夢乃を知ってんのか?…」
僕が彼女に夢中になった年齢を考えると、恭介はまだほんの子供だっただろうからな…

そういえば啓くんは何の反応も示さなかったな。
恭介は啓くんより年上だから知ってるのも頷けるかもしれない。

「そりゃあもう…知らない人なんていない人気女優じゃないですか」
「ああ…そうだね」
彼女もそんな存在になったんだね。
僕がファンだった頃は売れるのかわからないローカルアイドルだったのになぁ。

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