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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 736

関係が複雑になりすぎて自分でもわからなくなっている。
花木恭介は葵の元彼で栞も好意を抱いていた。
そして梓の旦那になる。
…なんかこれだけ文字にしたら花木恭介ってうちの妹たちを手玉に取ってるのかと思ってしまうが、実際に会ってみたら彼のほうが手玉に取られているように見えてしまう。人間ってつくづくわからないものだ。

それにしても栞と啓くん。
お互い傷心同士…2人にしたら何かがありそうな気もした。

「そう見えたのか?…巧には…」
「ああ、お似合いな2人だと思ったさ…」

人の気も知らないで…軽々しくそういうことを言わないで欲しい…

「なんだよ匠そんな顔して…2人が仲良くなっちゃ、お兄ちゃんとしては面白くないのか?…」

「いや、そんなことはないんだけどさ…」
もちろん兄としては嬉しい。
啓くんも半ば弟のような存在だからそうなればいいことには変わりはない。
その経緯がちょっとね…

巧とは結局、家に着いたところで別れた。
また会えるのはいつの日だろうか。

「お帰り匠兄ぃ」
ドアを開けると梓が出迎えてくれた。
「ただいま」
「栞姉ぇは一緒じゃないの?」
「あれ、まだ帰ってきてないの?」

考えていたことが適中しちゃったのか?…
取り越し苦労であって欲しいところではあるけど;…

「あっ;お兄さん、お帰りなさい…」
恭介くん;君はまだいたんですか…;

啓くんの時にも思ったけど、柏原家ってよっぽど居心地がいいんですね;…

「これからは新しい家族だもん、いいじゃない」
「…まあねぇ」
胸を張る梓とよそよそしい恭介くん…どちらが上手なのかはっきりしてらっしゃる。

「梓もいずれは2人で暮らすんだろう?」
「しばらくはこのままかなぁ…高校卒業するまでは」

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