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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 735

「僕も匠と一緒にぶらぶら帰りますから…」
“一緒に”と言われなんだか嬉しかった…

「そうか、それじゃあまた今度ゆっくり来てくれよ。その時は酒でも飲み交わそう。」
「あ、はい…」

和彦さんと一緒に飲む酒にはいい記憶がない;
別に和彦さんがどうのこうのということは全く無いのは分かっている…
それは飲み過ぎた後の自分が100%悪いんだけど;…

和彦さんの部屋を出て、見送りの杏さんとメイドちゃんたちとも別れて青山家のお屋敷を出る。

「家、すぐ近くなのか」
「この坂を下っていけばね」
「お邪魔したらまずいかな…」
「うちのお袋がどう思うか…今日は控えておいた方がいいと思う」
「いつか行けるといいな」

双子が並んで歩いていると異様に見られそうだが、幸い?今の時間は人通りはなかった。

「なんかヘンな感じだよな…匠とこうやって肩を並べて歩いているだなんて…」
やっぱりお前もそう思っていた訳だよな;

「ああ、僕らがもっと若かったら、こんな環境にグレでもしたかもしれないけど、僕らはそんな若くもないしな…」
「28っていえばもう立派なアラサーの領域に入っているだぜ;…女子高からしてみればもう立派な『オジサン』だしな…」

僕はその"女子高生"と結婚してるんですけどね;

…まあ香澄は年齢的には女子高生だけど、実際に学校に行っているかどうかは怪しいんだよね。
しかもその歳で子供まで授かってしまったわけだし。

「妹さん、白鳥さんの家にいるんだよな」
「もう帰ってないかな?ゆかりさんが送ってくれただろうし」

「でも一緒にいたの、カレシなんだろ?…」
「ふぇ?…」
それって啓くんのことかよ;…

「違うよ、あれは1番下の妹のカレシで‥あ、いや…もうそうじゃ無いんだけど…」
梓は花木恭介と結婚するんだったな;…

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