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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 734

「えっ?」
その言葉に、思わず変な声が出てしまう。

「何だよその声、驚き方といい…」
「いや、そうは思わなかったから、つい」
「匠じゃなかったら誰にも言えないんだよ」

今までの証言をしてきた人たちは、身体の関係はないということなのだろうか。
エリカちゃんはそうだとしても、後の方々は…

「でもよ…随分とお盛んそうな話しを聞いたぜ…」
彼女たちが嘘を言っていたとはとても思えない…

「ああそれも全部この一年ちょい前からの話しさ…なんだか急に目覚めちゃってさ…」

ああつい最近って言ってもそう言うことか…
でも一年ちょい前って…
それって僕が香澄と巡り会った頃だよな…

「どうやって知り合ったかだ」
「仕事を通じてが一番多いかな。僕のこんななりでも認めてくれる人ばかりで、心を許せるようになった」
こんななり…脱毛した身体のことだろう。

そういえば香澄のお見合い相手が巧だったって話がどこかでなかったっけか…
香澄はそれが嫌で家出したんだと言っていた…

「すまないな、待たせて」
そう考えていると、和彦さんが戻ってきた。

僕らは同時に立ち上がり同時に「いえ、そんな…」と言った…

「はは;、やっぱ君らは双子だな…どっかで繋がっているみたいに見えるぞ…」
確かにそうなのかもしれないと思うところはある…

ってことは…巧が急に女に目覚めてしまったのも、僕が香澄と知り合って以来、多くの女性と関係を持ったことと関係があるんだろか?…

…その後も和彦さんを交えて会話は続いた。
僕らが誰と誰の間で生まれ、育てられたのか、はっきりとした真実を知ることができてようやく心がすっきりとした気がした。

そろそろこの話も終わりとなったところで…
「今日はいろいろとすまなかったな…帰りの車はこっちで出そう」
「いや、僕はすぐ近くですし…」

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