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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 730

「果たしてそうなのかしら…いつか操さんにもお会いしたいと思っているけど…」
「僕はいつでも歓迎しますよ」
「ありがとう…そこで本当のことを言わないと…」
美恵子さんは少しだけ頬を緩めた。

「操さんはあの後は…」
「僕の下に妹が3人います」

「まあ、そんなに?…」
「はい…さっきまで真ん中の妹が一緒で…巧にも会ったんですよ…」

さり気なく“巧”と呼んでみる…
ちらっと巧の顔を見ると、ニヤッと頬を上げ応えてくれる…

「僕にも妹がいたなんて驚きですよ。これも今日“匠”に会えたお陰だな…」

巧がここに来て、僕と初めて会って見せた柔らかな笑顔。
お前ももっと笑え。いい顔じゃないか。
…きっと今までは見せなかった顔なんだろうな。
向かって座る美恵子さんが瞳を見開いて驚いているじゃないか。

「賑やかなご家庭なのね」
「ええ、それに昨日、僕の『妻』が無事子供を生んでくれて…双子なんです」

「まあぁそれはおめでとうございます!…双子だなんて、やっぱり血なのかしら?…」
「はい、僕も初めは巧と双子だなんて半信半疑でしたが、自分の子供が双子と知って…それは紛れも無い事実なんだと確信しました。」

「ははは、これで美恵子さんも2人の赤ん坊のおばあちゃんって訳だな!」
「やめて下さいよぉ、おばあちゃんだなんて…」
和彦さんの言葉に反論しながらも、美恵子さんはとても嬉しそうに笑っていた。

「初孫の顔を見に行ける日が来るといいわね」
「是非、いつでもいらしてください」
「匠くんはいずれ香澄と一緒にここに住むことになるから、美恵子さんもいつでも来れますな」
和彦さんも笑顔を見せる。

こんなにも温かい空気になるのだったら、もっと早くに会えば良かったかなぁ…

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