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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 729

ってことは巧が拒んでいるってことなのか?…
僕と違って巧のことをスズタコーポレーションの次期社長と思っている人は多いだろうに…

「ほぉ〜それは意外だな…巧くんは優秀な人材だと聞いているが…」
「いえそんなことありません。母や祖父と違って、人を引き付けるようなパワーがありませんから…」

確かに和彦さんにだって、社長たるオーラが満ち溢れているもんな…

巧の案外弱気な発言に美恵子さんが残念そうな表情をするのが一瞬見えてしまった。
先程巧の口から出た祖父…鈴田宗次郎。 
美恵子さんは実の娘でありながら、いがみ合いマスコミを騒がせてしまった。
美恵子さんは巧のことを溺愛していそうだが、巧はそれを拒んでいるということか…

さっきの発言といい、やっぱりその根源にはこんなにもツルツルにされたことが原因なんだろう…

まあ最近のオシャレ男子は、スネ毛なんかのムダな毛を永久脱毛する奴もいるっていうけど、流石にアソコの毛までそうしたなんてことは聞いたことも無いもんな…

そんなことを考えていると、自然と視線は巧の股間に向かってしまう;…

…今考えることじゃないよな。
でも、一歩間違っていたら僕がそうなっていたかもしれないと思うとちょっと恐ろしいかも。

「匠と、青山くんにひとつ聞きたいんだけど」
「なんだい?」
美恵子さんがふと思い出したように言った。

「桜木さん…操さんは、今もお元気にしていらっしゃるの?」

「あ、はい…相変わらずパワフルにやってますよ。」
お袋の元気のよさは誰もが認めることだもんね。

「それじゃあ…記憶の方は?…」
亡くなった子供を忘れて、僕を本当の子供だと思っていることを言っているですね…

「それはどうなんでしょう?…実は始めから全て分かっていて…それでも僕を育ててくれたって気もしますが…」

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