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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 720

ゆかりさんは冷静さを装おうとして呟くが、声は震えている。

「えっ…匠兄ぃって双子!?いったいどういうことなの?」
「ああ、それは追々言うつもりだったんだけどね…」
栞たちとは血のつながりがないこともね…

「そ、そうか、僕も話は聞いていたんだ…」
「やっぱりか」
しかし、なぜにゆかりさんが彼を連れてきたりしたんだろうか?

「それで…どうして彼がここへ?…」

「すみません僕が突然押しかけてしまって…マンションの前で白鳥さんが帰ってくるのを待ち伏せしてたんです…」
そういうことか…
僕はてっきり、昨晩からずっとゆかりさんと鈴田巧は一緒だったのかと、妙な誤解をしていたよ;…

「私はてっきり匠くんがいるのかとばかり思って、初対面だって言うのに抱き着いちゃったはよぉ;…」

…ゆかりさん、僕がいたら抱きつくって、そういうキャラでしたっけ。
まあ出張で会ってなかったからしばらくぶりですけどね…

「でも本当だったのね、スズタに匠くんそっくりの子がいると噂では聞いていたけど、まさか双子だったなんて…」

「はあ、僕も最近知ったことでして、仕事のこともありますし会っていいものかどうか、先ずはこちらに伺って白鳥さんに聞いてみようかと…」
考えていたことは一緒だったってことか…
僕も直ぐにでも会いに行こうと思っていたけど、仕事のことがネックになっていたもんな…

「プライベートなことだから、うちの会社は構わないけど…お母様にはこのこと相談なさったの?…」
鈴田美恵子…スズタコーポレーションの社長だもんな…

「母は、それこそ青山社長とお会いになって説明すると言っておりましたので…」
ああ、そうだ。
和彦さんと鈴田美恵子さんが週末に会って何らかの話をするって言ってたよな…

「社長同士でね…」
ゆかりさんが呟く。

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