ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 709
おいおいそういうことかよ;…
それじゃあ栞が割り切れないのも当然だよ…
「それで梓と一緒になるのは間違いないんだな…」
「はい。責任がありますんで;…」
責任かよ…
まあデキちゃったことで結婚に踏切る男は多いって聞くけど…
「来年の春から親父と同じ職場になるのは」
「聞きました。快く迎えてくれそうで、正直安心しました」
まあ酒が入ると親父は基本誰でも褒めちゃうからなぁ。
「梓には、ずっと付き合ってきた男がいるんだ…ソイツのことも聞いたか?」
「ええ…彼にも申し訳ないと、僕も思ってます」
申し訳なさそうに俯く花木恭介を見ると、満更嘘でもなさそうだ…
多分親父の言う通り、案外いい奴なんだろう…
そうじゃなきゃ、妹と三人までもが、コイツのことを好きにならないだろうからな…
それにしても…
「お前の…小さくね?」
すっかりと萎縮した恭介のモノは、すっかりとあの剛毛の中に埋もれて見えなくなっていた…
「…普段はそうでもないんですけど、やっぱりそう見えますかね?」
「今はちょっと心配なくらいに。それで妹たちは満足していたのか?」
「お兄さん直球すぎます…でなければ梓ちゃんが一発で妊娠するなんて…」
お前も言うときは言うじゃないか。しかし、そんなに勢いを失うものかね?
夕べトンと拝ませて貰ったから、僕はコイツの本来のソノ姿は知ってはいるだけに…男の機能というものに改めて"感心"すらしてしまう。
「まあ毛が多いから余計小さく見えるんだな…、手足とかはツルツなのに…手入れとかしてんのか?」
ソコだけが剛毛だから、余計に目立って見えるんだな…
「まさかですよ…そんなマメじゃありませんてぇ;」
花木恭介は股間を見下ろし、繁り過ぎた毛を手の平で撫で付ける…