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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 696

「お前が生まれて、子供の頃に比べたら、ずいぶんとソコも成長したもんじゃないか」
「そりゃそうだろ」
湯船に浸かる親父を横目に見ながら、僕はプラスチックの小さな椅子を持ち出しシャワーの前に座る。

「匠はいい大人だからいいけど、娘たちが結婚するって時は感情が違うんだろうな…」
親父はしみじみと呟く。

やばいよ;…そんなこと言われたら、言い出し難いじゃないかよ…
「いつまでもこの家にいるっていうのも、それはそれで心配じゃないか?…」

僕はボディーソープを股間に塗り着け、捲った皮の中まで丁寧に洗う。

「まあそれもそうだが、梓ぐらいはずっと側にいて欲しいよな…」

またそんなことを…
余計に言いづらい雰囲気になるじゃないか。

「3人姉妹とかだと、案外一番下が真っ先に結婚するもんだぞ」
「そうかね…俺も兄貴より先にしちゃったもんな…」
親父は少し照れながら言う。

股間を洗い流すと、数本の陰毛が流れて落ちた。
もしかしてこの中には佐織さんのも混じっているかもしれない…そう思い慌てて排水溝に流してしまう;…

「そういえばこの辺りの花木って家の息子が、親父の学校の教師になるんだって?…」
「ああ、なかなか感じのいい青年だぞ…あんな奴が葵や栞の連れ合いになってくれるなら文句は無いんだが…」

おっ…そう言うってことは脈ありじょないか?…

「そこまで高評価だったら、紹介するのも手だよな」
「…いいのか?」
親父はしみじみとしながら、あまり見ないような優しい目つきで話す。

「親父も教頭になるんだってな」
「聞いたか…ここまで長かったよ」

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