ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 675
「汗をかいてますから、お身体拭きましょうね…」
うぇ?…看護師さんってそんなことまでしてくれるんですか?…
「さあ上脱いじゃって下さいな…」
「あ、でも…」
「大丈夫ですよ、ここは個室ですし、柏原さんは患者さんじゃ無いので誰も入って来ることも無いでしょうから…」
「い、いや…そっちこそ大丈夫なの?」
「はい、何も問題ありませんよ。遠慮なさらず…」
そう言いながら僕の服を脱がしていく看護士さん…
僕の知り合い結構ここに来てるから、入ってくる可能性は…ゼロじゃないはずなんだけど…
そんな僕の不安などお構いなしに彼女はタオルで僕の身体を丁寧に拭き始めた。
「あ、ありがとう…;でも僕の家族とか知り合いとかが赤ん坊の顔見に来ると思うんで、この辺で…」
看護士さんの好意はありがたいけど、こんなとこ見られると何かと面倒だもんね;
「そうですか…それでしたらさっさと終わらせますね…」
この看護士さん、これで終わらせるつもりは全く無いようで;…
「ぅぁ;…」
案の定、僕のズバンはパンツ諸共に踝まで下ろされてしまう;
「そ、そこは汗かいてないと思いますけど…」
「駄目ですよぉ、ちゃんと綺麗にしておかないと…」
可愛いけど、呼んだ人間違ったんじゃないかって思っちゃうじゃないか…
それでも、パンツを下ろされ現れた僕の愚息は恥ずかしながら、これでもかといわんばかりに主張していた…
「あ、あの…」
「ごめんなさい…」
「いや…君が謝ることでも無いよ…」
どちらかというと、こんなモンを晒している僕の方が“ゴメン”ですよね;…
「そうじゃないんです…実は私…間違えちゃって…」
「ふぇ?…間違えたって…何を?…」
「実は柏原さんが気を失っている時に投与した薬…栄養剤じゃなくて…精力剤だったんです;…」