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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 669

香澄を見ていても思うけど、女って身篭ったその時から、ちゃんと母親になれるもんなのかもしれないよな…
父親としての実感を掴めない僕としては、ちょっと憤りを感じちゃうよ;…

「子供産んで、ちゃんとやっていけるのかよ?…」
「うん、彼は来年からお父さんと一緒に働くから、そっちの方は心配ないよ…」
「うぇ?、そいつって教師になる男なのか?!」

「そうだよ…今は私が行ってる塾でバイトしてるんだ」
「そうなのか…」
…梓はその男に惚れているのか、うっすら笑顔も覗かせる。
ただ、僕はまだ心の何処かに引っかかるものを感じて、納得が行かなかった。

…啓くんは、梓をその男に寝取られたってことになるんじゃないかってね…

まあここは可愛い妹の為に、僕が協力するしかないだろう…
繊細な啓くんのことだ、伝えかたを間違えばショックも倍増し兼ねないもんな…
「啓くんのことは僕に任せろよ…なんとか話してみるさ…」

「匠兄ぃ〜…助かるぅ〜…あんなことがあった後だけに、これ以上啓くんを傷つけたくなかったんだ…」

…そういえば、その前にも梓と啓くんは喧嘩して…ってことがあったよな?
その時に啓くんは梓を無理やり…

「梓、お前あの時のことは大丈夫だったのかよ?」
「うん…アレは私が言い過ぎだった。ちゃんと謝ったよ」
…こういうところ含めて、可愛いけどちゃんと見守ってないといけない妹なんだよね…

「でもさ…せっかく啓くんと仲直りできたのに、なんだか残念だよな…」
「うん…ある意味、家族のように付き合っていたからね…」

「ああ、まあ僕にとっては義理の弟だから、この先も親戚として付き合っていけるんじゃないか?…」
まあそれも、僕が和彦さんの実の息子であればの話しなんだけど…

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