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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 641

“お兄さん”と前から呼ばれていたけど、義理とはいえ僕が啓くんの本当の兄貴となるとは思ってもいなかったもんな…
「まあ、不出来な奴の方が可愛いってもんだから、僕も充分に可愛がってやるさ…」

「ちょ、お、お兄さん…そうじゃなくて;…」

戸惑う啓くんをよそに僕は服を着てまた1階に降りた。

「あっ、匠兄ぃ、いたんだ」
「もう僕の扱いはそんなもんかい」
「だって匠兄ぃ最近香澄ちゃんの実家にいる方が長い気がするもん」
栞が唇を尖らせる。

「まあ近いうちにあっちに越すから、早く皆と仲良くなっときたいからな…」
まあ仲良くなり過ぎってところはありますがね;…

「あそこは女性しかいませんしね…!」
おい啓!…余計なこと言うんじゃないよ;…

「そっかあ、女の園かぁ、香澄ちゃんちょっと気をつけた方がいいかもよお」
葵、いきなり現れて何を言い出すんだ。
「匠兄ぃ浮気の危機ってね」
栞まで何を言う。

「そこまでご心配してはおりません。お屋敷の子達は男の人を知らない子がほとんどなので匠さんが抱いてもらっても構いませんよ」
…香澄、ちょっと意味がわからないです。

「あら偉いはぁ。初めっからそう考えられれば、嫉妬なんてしないで済むものね…」
アイスティーのトレーを持ってお袋が台所からやって来た。
僕はなんだか気まずく、お袋の顔が見れなかった。

「でもそんなこと言ってると男は節操無くなるから、ある程度の手綱は締めておいた方がいいはよ。」
流石お袋;…よく分かってらっしゃる;

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