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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 615

「それがさぁ、母親である美恵子さんのことはウィキペディアで詳しく調べられたんだけど、息子の情報は全く無かったんだよね…」
長い廊下を逆戻りしながら僕は言った。

「そぉでぇすかぁ…でもスズタコーポレーション程の大きな会社ですもの、会社に対する不平不満なんかの書き込みはあるんじゃないかしら?」

「そっかぁ、確かにそんな中に鈴田巧のことを言ってる奴がいるかもしれないよな…」

「その巧さんのことは、社外には出てはいけない秘密のことなのかもしれませんね」
「スズタの役員でもか…」
「その人自体の存在ではなく、出自は明らかにしたくないとか…」

香澄はある部屋のドアを開け、中に入る。
僕もそれについていく。

部屋のパソコンデスクの前に香澄が座る。

「ここは?」
僕はキョロキョロと辺りを見回してしまう。

「言わば青山家のコントロールルームね。監視カメラの映像や敷地内でのあらゆる会話がここに送られてくるのよぉ」
「うぇ?!それって凄いことじゃないかよぉ!」
「そうね、ある意味監視されてるみたいで怖いけど、逆を言えば何時でも守られているってことよね。」

なんだかヤバイ予感が;
「ここに、監視員の人とか…いたりするのかな?…」

「はい、柳ヶ瀬恋ちゃんっていうんですけど、すごく頭の良くて可愛い子なのですよ〜。パソコン関連も詳しくて、全部恋ちゃんに教えてもらいましたよ」

…背中に嫌な汗が。
もしかしたら僕の行動も、その恋ちゃんとやらに見られていた可能性があるってことなの…?

「まさか全ての部屋に監視カメラや盗聴器が仕掛けられている訳じゃないよね?…」

「それはもちろん、リラクゼーションルームからエレベーターに至るまで、青山家の全てですよぉ〜!」
部屋の奥から早速と現れた女の子…

ふへぇ?!…この子が柳ヶ瀬恋ちゃんって訳なんですかぁ?;…

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