ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 611
僕の モノはすっかりと落ち着き、あんなに興奮していたのが嘘のようだ;…
でも…お前もヤレば出来るんじゃないか…
自身を見下ろし、あの健闘を讃えてしまう。
彩乃さんのドリンクの助けを借りたとは言え、あんなに力強く巨大にそびえ勃った姿は、僕だって初めて見たからね;…
シャワールームから出て身体をバスタオルで拭く。
あぁ、彩乃さんには残念だったかな?
効果が早く出すぎて、彩乃さんのところにたどり着く前に茜としちゃったからなぁ。本当の事を言ったら悔しがるんだろうか、反応を見てみたいけどちょっと怖いな。
なんて思いながら脱衣所で服を着て、これから何しようか考えてみる。
ほとんどのメイドちゃんは仕事だろうし、休みと言っていたエリカちゃんの部屋に行くのは、なんだか気が引けた…
まあ香澄に『おはよう』ぐらいは言わなくちゃだから、とりあえずは香澄の部屋に行くとするか…
僕はドライヤーで濡れた髪を乾かし、身なりを整える。
壁の時計に視線をやる。
さすがにお昼までにはまだ時間がありすぎる。
香澄は何してるんだろう。
そういえば、お屋敷で生活していたとき、香澄は一日をどのように使っていたんだっけ?僕も詳しく聞いたことはなかったな。
…窓の外が賑やかになったのでチラッと見てみる。
畑や花壇に水を撒く萌ちゃん、その奥では芝刈り機を使っているソフィアちゃん…メイドって、あんな仕事もするのか?
庭師の伊藤さんがいなくなってしまったのだから、それも仕方ないのか?…
確かにあの頃よりか、庭は荒れているもんな。
「聞きましたよぉ〜匠さんにそっくりな人のことぉ〜」
いきなり背後から抱き着かれ、僕はギクリとする。
「あっ香澄ぃ、驚かすなよ;…」