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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 599

そんな苦労から解放されて、今はこんなに花開いたんだから、人生って分からないもんだよな…
まあ数ヶ月前の自分のことを考えると、弥生さんのことを言ってられないけどね;… 

「和彦さんは高校時代、鈴田美恵子さんとは交流は無かったんですか?…」

「あ、いや…」
口篭る和彦さんを見て、僕は眉をしかめてしまう…

人には言えない、言いたくない事実があって仕方のないことだ。
僕だって関係なければそう深く問い詰めることはしない。

しかし。
これは僕の出生に大きく関わる問題なのだ。
僕の本当の親は誰なのだ。それを知っているのは和彦さんと後、誰がいるのだ。

「…彼女とも関係はあった。それは…」

やっぱりそうか…

「いえお袋と付き合っていたからって、そんなことは責めるつもりは無いんです…、高校男子の性欲がハンパないのは、僕だって経験してきたことですから…」

「ああ…美恵子さんとのことは、生涯誰にも言うつもりは無かったんだが…」

和彦さんは僕に美恵子さんとの関係を打ち明けてくれた。
概ね僕の想像の通りだった…かもしれない。

しかしそれで鈴田巧が生まれるきっかけになったのかは和彦さんでもわからない。
これはスズタに行って確かめないといけないってことなのか。

和彦さんが打ち明けたなら、僕だって…
「僕、実は高校生のとき、弥生さんと付き合っていたんです」

「ほぉお…それは初耳だな…」
弥生さんは、和彦さんにも言ってはいなかったのか…

「黙っていてすみませんでした…ただもう10年近く前のことなので…」
「ははは、確かにそれはそうだが、そんなこと言ったら、私と美恵子さんのことはとっくに時効だよ。」

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