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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 598

「鈴田がそんな家庭にいたってのも、この世界で仕事して初めて知ったんだけどね」
「まあ、まだ火種は燻っていそうですけどね…」

数年前のあのお家騒動後もたびたびニュースでは確執の話は聞いてたからなぁ。

「まあ、大きく動くことはないはずさ。あの人もご高齢になられたし、今は体調も優れないそうだ」

やがてオーダーしたものが出来上がり、テーブルまで届く。

「ここの料理も弥生さんが?…」
「ああ、彼女は我が家の口に入るもの全てに関わっているからね…」
流石弥生さんだ…見るからに食欲をそそられるもんな…

「弥生さんも美恵子さんとは同級生だったんだよ…」
「はい昼間聞きました。でも余り覚えてはいないようで…」
「確かに弥生さんも操さんも、高校時代は派手やかな存在だったからね…」

確かにお袋も弥生さんも当時からオーラのある美少女だった。
それに比べると鈴田美恵子さんはあまり目立たない存在に見えた。

「弥生さんも、操さん同様人気があったからね」
そんな弥生さんが自分の初めての相手だったと思うと…

「その頃弥生さんは、付き合っている人とかいたんですか?…」
やっぱり気になるよね…

「ああ、彼女の元のダンナは、その時から付き合っていた男だよ…」
うぇ?
「それじゃあ、高校時代から付き合っていた人と弥生さんは結婚したってことですか?…」

弥生さんは最初に結婚した相手とは子供に恵まれず、その旦那の母親にキツく当たられていた、と聞いたことがある。

ちょうど僕が弥生さんと初めてを迎えた頃、その頃の弥生さんは精神的に追い込まれていた…それが僕と付き合ってからは少しずつ回復して…そのときに別れがやってきた。

…弥生さんとのことは今でもはっきりと覚えていた。

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