ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 554
それでも香澄とよりも先に、外人であるソフィアちゃんと出会っていたかもしれないということに驚いてしまう。
アンナさんとのこともそうだけど、ソフィアちゃんと僕は、どこか見えない糸で結ばれていたりしてな…
「義理のお兄さんとも、今度ゆっくりと話しが出来るといいよね…」
宏の為にも、そうしてやって欲しいよ。
「はい!もちろんですよ!」
ソフィアちゃんはニッコリ笑って言う。
「さぁて、もう遅いですし寝ましょうかぁ。匠さん、お隣失礼しますぅ」
「あ、ああ…どうぞ」
自分も裸だけど、同じ裸の女の子が隣だと緊張するなぁ…
せめて掛け布団くらいは別々にして欲しいところだよな…
これじゃあ2人の間に、境界線が全く無いと言っていいもんね;…
「純ちゃんとはいつもこうやって?…」
「はいぃ〜だからずっと寂しかったんですぅよ。」
横を向いてくるソフィアちゃんの膝が、僕の腿に当たる;…
その感触は、いつも以上に実感できる…
やはり裸でいるからこそだな。
「広いお部屋は嬉しいですけど、やっぱり一緒にいる人がいないといけないのですよ…」
ソフィアちゃんの細い指が、僕の背中に触れる。
「匠さん…」
立てた指が、背骨を伝いすぅぅと下りてくる…
うぁ;…これはマズイですって;…
「さ、桜ちゃんに言って…同室になる人見つけて貰えばいいさ…」
僕はあくまでも冷静を装い、ソフィアちゃんに言う…
「もぉぉぉ…匠さん…」
ソフィアちゃんの手は、僕の尻に到達していた;…