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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 513

彩乃さんは僕の腕に自分の腕を絡め、引っ張るように歩き出す。
…香澄やメイドちゃんがいれば誤解されるような展開だが、幸い?廊下に人はいない。

…リラクゼーションルーム。
こういう部屋があるってのがまたこの家のすごさを物語る。

「和彦さんはもう来てるのかな」
「お隣にいたとしても防音は完璧なので…ご安心ください♪」
いやそういう問題じゃなくて。

「彩乃さんは、ここでトレーナーをして長いんですか?」

「そうでもないは、別棟にある運動用施設自体、まだ新しいんですよ。」
「ああ、あの硝子張りの建物ですね…」
「ええ、最新のジムマシーンはもちろん、プールにジャグジー、スカッシュやバスケットが出来るルームもあるんですよ。」
もう何を聞いても驚きませんけどね;

「それじゃあ、ここに来る前は?…」
彩乃さんは少し黙ってから、小声で話し始める。

「実はこれでも私、モデルとかやってたんですよ…」
「えっ、すごいじゃないですか」
「全然…奥様に比べたら…」
「涼香さんとはその頃から?」
「ええ、憧れの先輩でした。私がモデルをやめるときに、奥様が紹介してくださって、ここにいるようなものです」

「それじゃあ、こんなことになってさぞかし驚かれたんじゃないですか?…」

「はい…何もおっしゃって頂けなかったですから…」

「寂しいですね…僕もショックでした…」

「それでも、伊藤さんとの事は知っていたんです…伊藤さんは奥様と婚約している頃に紹介されて…」

「伊藤さんのこともご存知でしたか」
「ええ…ご主人様もですけど、伊藤さんもとても良いお方で、奥様とはお似合いでした」
彩乃さんは声のトーンを落とす。

「さっ、気をとりなおして」
彩乃さんは表情を変えて言う。
「そこのベッドにうつ伏せになってください」
「ああ…はい…」

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