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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 51

「高級なホテルはお嬢様の面が割れているから、よした方がいいと思うのよ…」
…昨晩の東京のホテルをみれば、桜さんの言うことは最もだった…

[じゃあぁ〜どうしたらデキルのかなぁ〜?」
…可愛い顔た娘が、デキルとか言うかね

「柏原さんは、何処か御存じありません?」
…そんなこと言われたって、僕の知ってるホテルといえば、カプセルかラブホぐらいしかないし…

「…それだったら、その、ラブホテルとか…」

『ら、ラブホテル…』
僕が言った一言に反応して、香澄ちゃんと桜ちゃんの顔が真っ赤になる。
「き、聞いたことあります…男の人と女の人が、その、…する目的ではいる、ホテルですよね…」
香澄ちゃんはもじもじしながらそう言い、桜ちゃんはそれを聞いて恥ずかしくなったのか、俯いてしまう。

「わぁ、ごめんごめん…冗談だよ。冗談!まさかそんな所に連れて行く訳ないでしょ!!」

「匠さぁん…何、狼狽えてるんでぇすぅ?」
…だって、君らがそんな顔するからでしょ…

「私はぁそのホテルでも構わないですけどぉ〜、桜ちゃんはどう?」
「はい…こんな機会でもなければ、一生縁の無い所でしょうから…」
…ラブホって、そんな大層な所ではありませんけどね…

「それじゃ、勇気を出して、匠さんに連れて行ってもらいましょ!」
「はい!!お嬢様!」
手と手を取り合う香澄ちゃんと桜さん…
…アンタら何をやってんですかぁ?

…ともかく、これ以上戻れない状況に来た。
ならば、やるしかないだろう…

5年前の記憶を呼び覚ます。
…このファミレスの近くの住所に、ラブホがあったはずだ。
…あの当時だいぶ寂れてたけど大丈夫かな?

期待と不安半々で店を出る。
…ちなみに、ファミレスの御代もすべて香澄ちゃんの支払いである。
もう抵抗はないかもしれない。

そしてファミレスから少し歩き…
「…これか?」
5年前と同じ位置にそのラブホはあった。ただ、別物のごとく改装されてますけど…

「きゃ♪お城みたい!」
「思ったよりも、明るい印象なんですね〜。」
…観光に来た訳じゃありませんから

自動扉が開くと、各部屋の写真がアンドンとして点滅していた。
…こういうところは、昔のまんまね。

「うわぁ〜♪ここから選んでいいんでぇすかぁ〜?」
「お嬢様見て下さい!この部屋ベッドが丸いですよぉ!」
はしゃぐ2人を他所に、僕は受付の小窓に声を掛ける。

「あのぉ、すみません…3人なんですけど…」
ラブホによっては3人での利用が出来ない所も多いのだ。

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