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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 480

「た、確かに似てるよな…」

「うぁ、うり二つじゃないですかぁ!?…」
葉月ちゃんまで目を見開いた。

「他人の空似ってことかな?…」
「そんな訳ないですって、これは一卵性の双子としか考えられませんってぇ!!…」

こんなに興奮する葉月ちゃんは初めて見たな…
それより、この鈴田巧という男、ホントに僕に似ている。似すぎていて怖い。

「い、生き別れの兄弟ってこと?」
「そうとしか思えませんよね…」
…沙織ちゃんも葉月ちゃんも考えすぎ?いや、それもそうかもしれない。

…いったい、何者なのか。謎が深まっていくばかりだ。

会ってみたい…そう思うのは当然の欲求だ…

「スズタコーポレーションに行けば会えんのかな?…この鈴田巧…」
「どうなんでしょう?…スズタコーポレーションはうちと同じで、世界各国に支店を置いていますから、本社勤務とは限りませんよね…」

そうか、確か鈴田美恵子はロンドン支社勤務だったもんな…

三枝さんがこの男と別れた理由が、海外勤務で離れ離れになるから、って可能性もあるだろうしなぁ。

「じゃあ、私たちも匠さんに協力しよう!」
「はいっ!匠さんのために情報収集しましょう!」
なんか沙織ちゃんと葉月ちゃんが盛り上がっております…

「い、いいよ…僕は別に…」
「ダメだよー、匠さんのお家に関わる問題だよ?」
沙織ちゃんがめっ、と僕の目の前に指を突き出す。

ネイルアートが施された爪がいかにも沙織ちゃんらしい…
僕はその指先を感心して見てしまう。

「こういう事柄はデリケートな問題だから、女の私たちが探った方が上手くいくかもしれないは…」

沙織ちゃんの言う通り、巧とか言う男とそっくりの僕がうろちょろ動き回ったら、周りは混乱しそうだよね…

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