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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 481

「沙織、葉月、なら匠さんのために一肌脱ぐわよ!!」

そこに現れた一人の女の子。
濃いブラウンのロングヘアで、いかにも強気そうな瞳。
しかし…

「…誰?」
「あっ、お初にお目にかかります〜、人事部の草薙望です〜、匠さんのことは先輩の遥さんからうかがっております!」

「望とは大学から一緒なんです。葉月ちゃんはその後輩なんですよぉ」
沙織ちゃんがすかさずフォローしてくれた。

おいおい;…
協力してくれるのは嬉しいけど、あまり事を広げたくは無いんだけどね。

「どうしました?…やっぱり事が事だけに不安にもなりますよねぇ〜。」
事が事って…なんか君、楽しんでんじゃ無いか?…

気になるのは確かだ…でも大事にはしたくないよなぁ。
ゆかりさんや夏子さんはともかく、和彦さんにまで知られたら…

「あ…匠さん、もしかしてお困りじゃ…」
何かを察したのか、葉月ちゃんがいきなり現れた望ちゃんを宥める。
「う、うん…」

「いきなりだから驚いたのも無理ないけど、望はスズタコーポレーションに繋がりがあるのよ…」

あ、そうだったの?…
「繋がりって?…」

「うちに来る前に勤めていたのがスズタコーポレーション。鈴田美恵子とも親しい関係なのよ…」

沙織ちゃんの説明に驚く。
スズタコーポレーションにいたのか…なら、あの男のことを知るのにも…

「いや沙織、それは言い過ぎ。ろくに仕事も出来ずにやめたんだから…あっちの社長に会ったことだって、数えるくらいしか…」
「でも、望のほうが情報は持ちえてるはずでしょ」
「う、うーん…」

「ところで、望ちゃんはどうしてスズタを辞めたの?青山に来た理由は…」
僕は抱いた疑問を、素直に尋ねた。

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