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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 479

「私も詳しくは知らないですね〜…ただ、鈴田社長の一人息子で、物凄いイケメンだとは聞いたことがあるんですけど」
「そうなのか…」
『イケメン』って言葉には、僕とそっくりだってのがわからないんだけど…

「でも、鈴田社長はご結婚なされていないので、お父様が誰なのかは謎なんですって」
「へぇ…」

謎に包まれた人物って訳かよ…

「その人がどうかしたんですか?…」
「あ、いや…僕と歳も同じだっていうから、今度はそいつから攻めるのもいいかなって思ってさ…」
「へぇ〜匠さんって案外策略家だったんだぁ〜」
「策略家って程でも無いけどさ…でも次期社長と繋がりを持った方が、今回の契約は取れ易くなるかもしれないだろ?…」

「はぁ、なるほど…さすが匠さんですねっ♪」
「いやいや、それほどでも」
…まあ、実際にそれをやるかどうかは別としてだ。

次にスズタコーポレーションに行くのは来週。
それまでに、何か大きな手がかりがつかめればいいんだけど。

「あ、この人じゃない?…スズタコーポレーションの次期社長って…」
隣のデスクから沙織ちゃんが声を掛けてくれる。
僕と葉月ちゃんの話し、聞かれていたんですね;…

僕は沙織ちゃんが探し出してくれたPC画面に目を向ける。

「鈴田巧…28歳…やだぁこの人、匠さんにそっくり!…」

…マジかよ
画面に映し出されたその姿、まさに鏡写し。
しかも名前も同じなのか?

「赤の他人とは思えないですよ…匠さん、ほんとに知らないんですか?」
「うん…僕はまったく…」
沙織ちゃんは目をパチクリさせて、画面と僕とを交互に見やる。

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