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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 477

「匠さん…」
香澄はベッドの上に本を置いて、しな垂れかかる僕の頭をポンポンと撫でた。

「お仕事大変なんですね。お疲れ様です」
「ああ…ありがとう…」
「でも、無理しないでくださいね。困ったことがあったら、私に何でも言ってください。夜のお相手以外なら、出来る限りのことは、しますから」
「香澄…」

ありがたかった…
年下の香澄が、なんだかずっと年上の女性に見えてしまう…
「うん…本当にこうしているだけでいいんだ…エッチしたい訳じゃないさ…」

「本当に無理しないで下さいね…匠さんはいつも、一人で抱え込んじゃいますから…」
そう言って香澄は僕の身体をギュッと抱きしめてくれた。

香澄の言う通りだった。
今までの僕は、悩みを一人で抱え込んで、その結果状況が悪くなることだってあった。
特に香澄と出会う前はそれが酷かった。

「ありがとう…あと、週末、香澄も一緒に向こうの家に行くか?別に無理にとは言わないから…」

「お父様にですか?…」
「いや、和彦さんじゃなくて…ちょっと弥生さんに聞きたいことがあってな…」

このことを聞くのは弥生さんが一番いい気がしていた。
お袋の親友であった弥生さんなら、僕と僕にそっくりだという男の出生の秘密を何か知っているかも知れないからな…

「それなら私も行きますよ。桜ちゃんたちに会いたいですから」
「そうだね」
ついこの間までは毎日を一緒に過ごしていた存在だからね。
今はこういうときしか会えないから、余計かもしれない。
もちろん、僕も彼女たちには会いたいしね。

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