PiPi's World 投稿小説

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

の最初へ
 437
 439
の最後へ

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 439

「たまたま旅行先で知り合ったんですよ。いろいろ話してるうちに、宏の地元と私の住んでるところが同じだとわかって…」
「まあ、結局はアイツのナンパだってことね」
「まあ、宏らしいね」

「遥さんは、アンナさんと初めて会ったときは?」
「アンナが家に来たときは、そりゃビビッたよ…英語の勉強しなおさないといけないかと…」

「それがアンナさんは日本語がベラベラだった訳ですね…」
「そうなのよぉ〜敬語もちゃんと使えるし、そこら辺りの若い子よりも、ちゃんとした日本語なんじゃないかしら?…」
そういえば妹のソフィアちゃんも、ことわざや四字熟語…なんか会話の中に使っていたっけかな…

「アンナさんはどうして日本に来たの?…」

「親の仕事の都合で来たのがきっかけですね」
「へぇ…」
「その時は私も妹も小さかったのですけど、だんだん日本が好きになってきまして」
「ご両親は今も日本に?」
「両親は国に帰ってます。私たちが自立して暮らせるようになるまで、と決めていたようですね」

「そんなに長いこと日本にいるって訳かぁ〜」
「はい…宏も日本人も大好きですから、私、一生日本から離れることはありません…」

「アンナぁ〜宏があんな身体になったにも関わらず…アンタってホントいい子ぉぉ〜」
感極まった遥さんが涙ながらにアンナさんに抱き着く…

「あんな身体と言っても、セックスが出来ないだけ…私が我慢さえすればいい話しですから…」

努めて明るく振る舞うアンナさん、しかしその表情はどこか曇りがちだ。

「アンナ…無理しなくていいのよ。我慢してアンタの体に障ったら、宏だって悲しむことになるんだから…」
「義姉さん…」
その表情を見ると、僕も心が痛む。

SNSでこの小説を紹介

年下の他のリレー小説

こちらから小説を探す