ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 438
そしていつも通り…何時間後に記憶を取り戻した僕は…
いつも通り…一糸まとわぬすっぽんぽんの姿でいた訳で;…
またやっちまったのかよ;…
自分というものに呆れずにはいられない僕の前に、遥さんとアンナさんの笑顔があった訳で;…
「すご〜い、ホントだったんですねぇ〜」
感心するアンナさん。
「相変わらずだね匠くんは、さすが期待を裏切らない」
したり顔の遥さん。
これを何度も繰り返してるわけで、学習能力がないというのか…もう宿命といっていいのだろうか。
だから人前でお酒を飲みたくないのだ。
「でも、匠さんの身体、私は大好きですよ」
アンナさんは言う。
てか…視線は僕の股間に集中している訳で…;
「あ、いや;…お恥ずかしい限りで;…」
出来ることなら酔いが醒めたく無かったですよ;…
「恥ずかしがること無いですよぉ〜…何か宏、思い出しちゃいました…」
はい;…アイツも皮っ被りでしたよね;…
「宏と付き合い始めた頃は、毎日のように…しちゃってました」
アンナさんは照れながらそう話す。
…アイツは、女好きで、いつも先陣切ってナンパや合コンに精を出すヤツだったからな。
「私も最初はビックリしたよ。宏が連れてきた彼女が金髪の外人なんて…どこで知り合ったのかと思って」
遥さんも当時を思い出す。
それも今となっては…
宏がインポテンツになったのも、今まで散々泣かせてきた…女たちの怨念が為せる技だったのかもしれないよね;…
まあその1番の犠牲者は、アンナさんなんだろうけどな…
「ところでアンナさんは何処で宏と知り合ったんです?…」