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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 430

「葉月ちゃんは彼氏つくらないの?…あ、こんなこと聞いたらセクハラかな?…」
「いいんですよぉそんなこと〜、オヤジに聞かれたらそう思うかもしれないけど、匠さんに聞かれてもセクハラだなんて思いませんよ…」

セクハラって、同じことしても受け取り側の感じ方次第っていうもんね…

「ゴメンゴメン、葉月ちゃん程可愛い子にどうして彼氏がいないのか不思議に思ってつい…」

「あはは…そうですか?そんなことないですよ〜」
ちょっとだけ葉月ちゃんの頬が赤くなった。照れた顔も可愛い。

「いや、葉月ちゃんってモテたんじゃないかなぁって。学生時代とか、僕が同級生だったら絶対気になる女の子だったと思うな」
「ふふ、匠さんが思うほど私、いい女じゃないですよ…」
「どうして?」
「私、昔は引きこもりで、どうしようもないくらい根暗なオタクだったんですから…」

「へぇ〜それは意外だなぁ、今はめちゃくちゃ明るいのに…」
「そう思って貰えて嬉しいでぇす。何だか無理しているって思われてはしないかとドキドキしていたんですよ…」
「無理しているの?…」
「そんなことも無いつもりなんですけど、二人になると随分と大人しいってよく言われちゃうんですよね…」
「そうなんだ…それなら大人しい葉月ちゃんの別の顔…見てみたいな…」

「うふふ…そう言ったって何も出ませんからね?」
葉月ちゃんは顔を赤らめながら笑う。

…なんと言うか、その言動や仕草、すべてが男心を魅了するような気がしてならない。
不思議な子である、この葉月ちゃんという子は。

冷めないうちに入れてくれたお茶を飲む。
「ありがとう」
「頑張ってくださいねぇ」

「ん?…頑張ってって何を?…」
「だって奥さん、妊娠中なんですもんねぇ…」
ふぅへ?…それって出産する香澄に頑張れって言うことなのか?…
てか、香澄はまだ僕の奥さんって訳じゃないんだけどね;…

「あ、ありがとう…彼女に伝えておくよ…」
「そうじゃありませんよ〜、奥さんが妊娠中で匠さんが大変だろうなってことですよぉ。」

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